第48期生の中西正さんから、6年生の皆さんに向けて、先輩講話をして頂きました。改めて勉強の意味をみんなで考える良い機会となりました。
「 勉強は本当に学校でするものなのか? 」
学校の必要性というと少し重い話になりますが、「勉強は本当に学校でするものなのか?」ということを考えてみたいと思います。重要なキーワードとして僕が気に食わなかった言葉がいくつかあって、それが原因で学校に行かなくなりました。その言葉とは、「今は必要ないから、知らなくていい!」これは中学校の時、よく聞いた言葉です。授業をしている時に疑問とか質問とかみんな持つと思うのです。先生は準備してきたものを教えるわけです。教えられる側は1教えられれば、2を知りたい人もいれば3を知りたい人もいる。その中でちょっと次の段階のことを聞くと、答えてくれる先生もいるのだけれど「今は必要ないから。」「あとで学ぶからいいよ。」こういうことを言う先生がいるんです。僕が思ったのは「学びたいことを教えてくれないのなら僕は学校に行かなくてもいいや。」と思いました。そして、1年生の10月頃から中学校に行かなくなりました。それから1回も行きませんでした。
「大人だけの秘密。」僕はこの言葉も大嫌いです。家でお父さんとお母さんが話ししているとき、何の話をしているのと聞くとば、大人だけの秘密というわけです。それは、お金のことだったりするわけです。お金のことは子どもは知らなくてもいいと大人は思うわけです。今は分かりませんが、僕の時はそうでした。
どちらも知りたいという欲求に答えてくれないわけです。このクラスに何人いるか分かりませんが30人いれば30通りの考え方があると思います。皆さんはこれからいろんなことを学んでいくと思いますが、何でもいいから知りたいという欲求を表に出して欲しいと思います。一番大事なことは自己責任、皆さんは今は何をしても親が守ってくれるでしょう。でもそれは表面上だけで、必ず責任は皆さんに付きまといます。例えば、中学校を公立にするのか私立にするのかだけでも、将来が変わってきます。しっかり基礎から勉強していかないと、ポンと上の勉強が出来るわけではありません。ぼくがそうでした。中学校は1学期と少ししか行ってないし、高校も週3日ぐらいしか行っていませんでした。それでも、大学に入って、今は広島大学の大学院で勉強しています。いつから勉強してもいいと思いますが、最低限の勉強はして選択肢を残して欲しいと思っています。先ほど、学校に行ってなかったと話したんですが、塾には行っていました。
皆さんもいろいろ思い悩むときがあるかと思います。どんなことも一人で悩まないでください。生きていれば後悔する事はいくつもあると思うので、そんな時は逃げても、遠回りしてもいいんですよ。何年かかってもいいから、自分の好きなことを見つけて頑張って欲しいと思います。だけど、自分の進む道は先生の責任でも、親の責任でも、友達の責任でもなく君たちの責任です。だから自己責任をもって行動してもらいたいと思っています。(要約)
中西 正(なかにし ただし)
経歴 広島三育学院小学校 48期卒
2017 広島経済大学 経済学科卒
2017 広島大学大学院 社会科学研究科
博士課程前期
社会経済システム専攻
経済分析プログラム 入学